弊社の表面処理加工の1つである、無電解ニッケルめっき(鉛フリー)についてご紹介致します。

無電解ニッケルめっきの特徴

①電気めっきとの違い
めっき液との化学反応を利用している為、複雑な形状の品物もめっき厚さ(膜厚)を比較的均一に仕上げることができます。
高い寸法精度が必要な製品(電子部品、精密機械部品)などに適しています。

②皮膜成分
めっき皮膜はNi(ニッケル)とP(リン)の合金で約8%のPを含んでいます。

弊社の無電解ニッケルは鉛フリーですので、ROHS規制に対応しております。

③耐摩耗性、耐食性
無電解ニッケルめっきは電気ニッケルめっきよりも良好です。

④皮膜硬度
めっき後の被膜硬度はビッカース硬さ500Hv程ですが、熱処理によりビッカース硬さは900-1000Hv付近に達します。

⑤処理膜厚
一般的に5μ~10μのめっき膜厚で仕上げることが多いです。
お客様のご要望に応じて1μmから20μm程まで対応しております。

⑥液管理
電気めっきに比べシビアで複雑なめっき液の管理は、自動分析機器を導入し自動補給により管理しています 。

⑦取り扱い代表例
自動車工業品、電子工業品、化学工業品、工作機械部品、各種金型など。

対応製品

≪対応材質≫
  • 鉄鋼
  • 鋳物
  • ステンレス
  • 真鍮
※アルミは外注加工となります
 
≪処理能力≫
対応寸法:1800L×500W×1000H
最大荷重:250kg

硬質無電解ニッケルめっき

硬質無電解ニッケルめっきとは、無電解ニッケルめっき処理後に熱処理を行う製品のことです。
熱処理を行うことにより、製品の強度(硬度)を高めることができます。

めっき後:約500Hv
熱処理後:約900Hv

≪処理能力≫
500L×500W×500H

製品一例