弊社の表面処理加工の1つである、亜鉛めっきについてご紹介致します。

亜鉛めっきの特徴

亜鉛めっきは鉄鋼材料を錆びから守るために、防食用のめっきとして一般的に用いられています。めっき皮膜が自己犠牲的に溶解することで、鉄の腐食(赤錆びの発生)から素材を守ります。
 
自動車部品、家電製品、機械部品など多くの鉄鋼材料の耐食性の向上のために用いられていますが、表面の亜鉛めっきは腐食されやすく、この腐食を防止しなければいけません。
 
その為に亜鉛めっき後、六価や三価のクロム溶液に浸漬してクロメート処理というものを行いクロメート皮膜を形成させます。亜鉛めっきとクロメート皮膜の相乗効果により、長時間にわたり素地の鉄の腐食を防ぐ働きをします。
 
また、ときどきクロムめっきとクロメート処理を混同されることがありますが、両者は全く異なるものです。
 
例えば図面に”三価クロメート処理”と記入されている製品は”亜鉛めっき+三価クロメート処理”を行うことになるので、亜鉛皮膜とクロメート皮膜の2層で構成される高耐食の製品となります。

対応製品

三価クロメート

三価クロメートは薄青色の外観で高耐食性の被膜です

≪対応材質≫
・鉄鋼
・鋳物
・ステンレス
・真鍮
・銅

≪処理能力≫
対応寸法:3800L×850W×900H(ジンケート浴)
対応寸法:1000L×600W×700H(酸性浴)
最大荷重:250kg

三価ユニクロ

三価ユニクロは薄青色の外観で、三価クロメートと比較すると耐食性は劣りますが値段は安価です

≪対応材質≫
・鉄鋼
・鋳物
・ステンレス
・真鍮
・銅

≪処理能力≫
対応寸法:3800L×850W×900H(ジンケート浴)
対応寸法:1000L×600W×700H(酸性浴)
最大荷重:250kg

有色クロメート(六価・未中和)

六価クロメートは不均一な虹色の被膜が特徴で、三価クロメートと比較してもより優れた耐食性をもちます

≪対応材質≫
・鉄鋼
・鋳物
・ステンレス
・真鍮
・銅

≪処理能力≫
対応寸法:1500L×400W×850H
最大荷重:250kg