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  有限会社白洋金属工業所
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  少量多品種の各種めっき処理
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スタッフブログ

製造現場の知恵

ユニクロと三価クロメートの違いについて

2024-06-07
ユニクロ?三価クロメート?
本日は亜鉛めっき後に行うクロメート処理についての話です。


電気亜鉛めっきの後には必ずクロメート処理を行います。クロム酸と呼ばれる液に数十秒浸けることで、亜鉛めっきの表面にクロムを含む不活性な耐食性皮膜を作ります。


このクロメート処理を行うことで亜鉛ねずみ色に近い銀白色から色調が変わり、青色、ピンク色、緑色、虹色などの様々な色を持たせることができます。また、それと共に耐食性も向上します。


ではユニクロや三価クロメートとは何なのか


ユニクロはアメリカのUnited Chromium社が開発したクロメート処理の商標であり、それが普及して現在も呼ばれています。


ユニクロといえば以前までは六価のクロム酸を使用した処理が主流に行われていましたが、環境規制などにより六価クロムを使用した処理は減少してきています。


六価の代わりとして環境に無害な三価クロムを使用したクロメート処理が主流となってきており、そこで生まれた言葉が三価クロメート(造語)です。


どちらかに統一されれば良いのですが、光沢クロメート=ユニクロ又は三価クロメートの構図が続きそうなので、ユニクロを三価で処理している会社が増えています。


弊社も三価ユニクロと三価クロメートを使用しており、簡単に違いを以下にまとめてみます。


見た目の類似性:
三価クロメートも三価ユニクロも、青色を含んだシルバーのような色をしています。単体で見るとどちらのめっきが付いているか判断することは難しいです。
お客様によっては指定があり、青色であったりピンク色で仕上げてほしいということもあります。
例えば自動車部品のストライカー(専門用語)ではトヨタ車は青色、マツダ車はピンク色を採用していたりします。




耐食性の違い:
三価クロメートのほうが三価ユニクロよりも耐食性が高い(良い)です。




費用:
三価ユニクロのめっき処理代は三価クロメートよりも安価であることが多く、耐食性を重視せず、コストダウンを考慮する場合、三価ユニクロを選択することがあります。
したがって、用途や予算に応じて三価クロメートと三価ユニクロを使い分けることが重要です。



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